残業代請求は簡単?
2018年4月18日

残業代が固定残業代制だとメリットはあるのか?

固定残業代制とは、残業時間に関わらず一定の残業代(時間外手当)を支払う労働契約を言います。

みなし残業代とも呼ばれるこの固定残業代制のメリットは、事業者にとっては深夜残業や休日出勤などを含む時間外手当が一定となり計算が簡単になる事、従業員に対して労働時間の効率化を促せる事であり、従業員にとっては残業時間が少ない場合でも一定の時間外手当が支給される事です。

つまり、事務作業の軽減と意識改革による業務の効率化を同時に行える事が固定残業代制のメリットと言えます。しかし、当然ながらデメリットもあり、事業者は残業時間が全くない従業員に対する時間外手当や、残業時間から計算した時間外手当が定められた固定残業代を超える時はその分を別途支給する必要があります。

そのため、固定残業代制だからどれだけ残業しても一定の時間外手当しか払わないという事はできません。また、労働契約においてみなし残業時間と支給する時間外手当を明確にする必要があり、その金額は最低賃金を下回る事は認められません。

つまり、事業者はしっかりとした労務管理が求められる事になります。従業員のデメリットは、事業者が超過した時間外手当の支給など、前述した要件を履行しないケースがある事です。特に、固定残業代だからそれ以上は支給しないという事業者は多く、泣き寝入りするケースも少なくありません。

長時間労働や残業代の未払いなどが社会問題となっている昨今では、この制度を導入する場合には事業者と従業員の双方が利益を享受できるように十分な検討と説明をする事が重要です。

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